お久しぶりです、シッティンです。今回は世界大会のシニアカテゴリにて優勝した構築を紹介しようと思います。
構築経緯
えるオフで5-1したアマガ軸がてるフェスで3-3という結果になってしまい、新たな構築を探す旅に出ました。
軸の設定
まず、優勝できるほどのポテンシャルを持ったポケモンから構築を組みたいと考えました。それで真っ先に思い浮かんだのがトリトドンでした
理由はこの年の水ウーラオスが間違いなく最強格だったことが非常に大きいです。トリトドンは水タイプの攻撃を無効化できるので、パーティーにいるだけで構築全体が水ウーラオスにめっぽう強くなります。上手く使うことができればあまり高くない数値以上の活躍ができるポケモンです。これが私にとって非常に魅力的に感じ、考えすぎかもしれませんがこの年でトリトドンを1番上手く使いこなせるやつが優勝すると考えていました
まずはトリトドンの入っている既存の構築を探しました。目に入ったのはこげぱん*1さんの構築*2。使ってみたところトリトドンを補完として採用していることからあまり選出の機会がなく、トリトドンを使う練習があまりできませんでした。
そこでトドンを上手く使える構築(トドンを使う練習ができる構築)を作ることにしました。
ただ、wcsまで時間が無かったので構築の方針(スタンやサイクルなど)を決めて組むのではなく、一旦相性の良いポケモンを詰め込んで組むことにしました。
トドンを活かすなら適度にサイクルを回せる炎タイプと草タイプが欲しいと考え、ヒスイウインディとゴリランダーを採用しました。ヒスイウインディはとつげきチョッキを持つことによってパオカイとカミユイどちらにも強く出れるところを評価しています。草タイプの候補にモロバレルも挙がりましたが、トドンバレルの2匹が構築に同居してるのが弱そうすぎて却下(グラスフィールドとトドンの噛み合いも考慮して採用)。
3色+ハバタクカミが弱いわけないのでハバタクカミを採用。
最強ポケモンのウーラオスを採用。味方のトドンとの噛み合いを考慮して悪タイプの採用となりました
@1を回しているうちにハバタクカミが微妙なことに気がつきました。当初はHBCメガネで先発の削りと後発のスイープの役割を担当していましたが削りきれないことが多く、返しの攻撃でやられてしまうことが多かったです。
それに水技を受ける前に相手を倒してしまうのでトドンの活躍の場が奪われている気がしました
そこで、7月のランクマで結果を残したニンフィアを採用しました。スイープとして運用することは無くなりましたがハバタクカミよりも全体技の火力と耐久が高いため安定感があります。またヒスイウインディと相性が良く、先発で2匹投げてゴリゴリ削る動きが強かったので難なく採用。構築に綺麗にマッチしていました
@1はウーラとバレルに強いポケモンが欲しく模索していたところしんしん*3さんとフレ戦した際にウーラへの圧が感じられたサンダーを参考にして採用。HBに振ることで場持ちが良くなって使いやすかったです。切り返しの追い風も◎
全体的に素早さの低いポケモンで固められたパーティーなこともあり、トドンをちゃんと活かしてあげれる構築になったと思います。その後てるチャレに持ち込んでtop16と好成績を収められたためwcsにも持ち込むことを決めました。
個体解説
呼び水
H(252)-B(252+)-D(4)
まもる/だいちのちから/れいとうビーム/あくび
調整意図
・HB特化
・最遅ガチグマ-1
こげぱんさんの型を参考にしました。HBD残飯も試しましたが数値の低さがかなり目立って弱いと感じたので1番手に馴染んだ型に落ち着きました。
ただ、s個体値は31の方が活躍する場面が多く感じました。バレルに上から胞子を打たれることかなくなり、追い風下でヒードランを抜ける範囲が広がって使いやすいと思います
自分はガチグマを重く見れる部分とボルチェンカイナへのあくびが安定行動になるのを評価して実数値48にしました
いかく
185-183-101-×-101-127
H(116)-A(252+)-B(4)-D(4)-S(132)
調整意図
・追い風下で最速スカーフ100族抜き抜き
(追い風下でスカーフ最速レボルト抜き)
最初は耐久ベースでしたがミリ耐えされることが多すぎてストレスだったのでA特化。素早さはミラー意識で少し高めに。
ゴリランダー@たべのこし テラス:ゴースト
グラスメイカー
207-146-128-×-112-109
H(252)-A(4)-B(52+)-D(172)-S(28)
まもる/ドラムアタック/とんぼがえり/ねこだまし
調整意図
・陽気パオジアンのつららおとし確定耐え
・S1↓最速ウーラ抜き
・残りD
ねこだましとドラムアタックの盤面操作が優秀。
最初ふざけ半分で持たせた残飯でしたが耐久振りにすることで場持ちがとんでもなく良くなり単体性能が高くなりました。A146と高くはないもののグラスフィールドのおかげで火力が底上げできたので問題ありませんでした。まもるを絡めて体力とフィールドのターン数を管理できたのもgood
悪ウーラオス@くろいメガネ テラス:どく
ふかしのこぶし
204-200-122-×-82-118
H(228)-A(252+)-B(12)-D(12)-S(4)
みきり/ふいうち/インファイト/あんこくきょうだ
調整意図
・準速ペリッパー抜き
・物理意識でH高めに
レギュD始まってからずっと使ってる調整。DではなくHに振ることによってカイナのドレパンやパオの聖剣を余裕を持って耐えることができて安定感がありました。
持ち物は襷と黒いメガネから選択。襷はカミに対してテラスを切らなくても動けるところが偉いです。自分はカミワンパンしたさに駆られて黒いメガネを持たせました
ニンフィア@こだわりメガネ テラス:ほのお
186-×-108-167-151-84
H(124)-B(180)-C(172+)-D(4)-S(28)
調整意図
・追い風下最速100族抜き
・できるだけミササギ*4さんの調整*5に近づけた
高耐久&高火力。安定感がすごく良かったです。基本的に先発から投げます
ねごとの採用理由は胞子で眠らされた後に、引いてねごとに打ち替える動きをチラつかせることができるからです。基本眠らされても居座って眠りターンを消化します。最悪胞子に受け出してねごと運ゲもできます(ちなみにねごとではかいこうせんが出た後は反動があります)。
もともとテラスタイプは水だったのですが切る場面が少なすぎる&対バレル意識で炎にしました。結果的にカミユイの攻撃を半減で受けたりサフゴやバレルを飛ばしたりできたので正解でした
サンダー@オボンのみ テラス:みず
197-×-147-148-111-121
H(252)-B(228+)-C(20)-D(4)-S(4)
ぼうふう/10まんボルト/はねやすめ/おいかぜ
調整意図
・意地パオジアンのつららおとし最高乱数切り耐え
・5点振り
物理受け兼おいかぜ要因。物理受けなのに高打点を出せる(ウーラに圧をかけられる)のが良かった点。
テラスは水と鋼から選択。パオのつらら受け目的で切った後に聖剣が抜群になるのを嫌って水で採用。ぼうふうは当たる前提で打ちますが大体外すのでできるだけ交換読みをして試行回数を稼ぎます
選出と立ち回り
選出は毎回考えています。特定のパーティーに選出を決めたりはしていませんが、ある程度出し方の参考になれば幸いです
- 基本選出
@2
ウインニンフで荒らして後発の2匹で詰めます。@2は詰めが優秀なポケモンばかりなので全体のプランが組みやすいです。
- ガチクレセ
ガチクレセに強いの3匹を選出しましょう。初手クレセリアを読むならヒスイウインディとニンフィアを初手に投げてフレドラ+はかいこうせんで粉砕してもいいです。ドラン引きには注意
苦手なポケモン、パーティー
- カイナバレル
胞子耐性が無いので苦戦を強いられます。初手にバレルが出てきたらニンフの炎テラバでワンパンできるのですがフェアリー技で拘ってる時に裏から出されるとまあキツイ寄りです。削った後に上手くウインやウーラを合わせたいです
残数で有利を取ることを意識しましょう。
レンタルチーム
さいごに
大会前にカイナバレルが流行って苦しい思いをしましたがシニアで持ち込む人は少ないと予想してこのまま持ち込みました。予想も的中し、結果優勝することができてよかったです。超嬉しい
オフレポも書いたのでそちらも見てくださると嬉しいです。それではこの辺で
【special thanks】
・応援してくださった方々
・ぼさんないとを開催してくださったoMiさん*6
・実況者のリドルさん*7